大人の時間はなぜ短いのか

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 人生において最も多くの時間を割くのが「睡眠」であるというのは、ほとんどの人にとって間違いない。
 大人になって誰もが感じるのが年月、または一日が過ぎていく時間の速さだ。この本は、そんな普段はあまり考えが及ばない「時間」というものを様々な角度で紹介している。
 そこで気づく睡眠というとても大きな「時間」。
 時の移ろいを情緒豊かに感じられた古(いにしえ)の頃ならまだしも、現代の大人たち(いや子供たちさえも)とにかく「忙しい」。時間の経過を早く感じる起きている時間と違い、睡眠はある種時間が止まっているようにも感じる。
 「眠っているときには、時間の進行を体験しないかもしれない。しかし、人間に意識があって考えたり感じたりしているとき、つまり心がなにかの動きを示すとき、そこにはなんらかの形で時間が関わっている」(p29 第一章「時間ってなんだろう」)
 この部分をもっと有意義な時間にすることがトータルとしての人生を豊かにすると言っても過言ではない。

一川 誠『大人の時間はなぜ短いのか』(集英社新書)税込・735円/ISBN-978-4087204605
 
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