"眠くなるしくみ"  Smartな生活を送るために知っておきたい基礎知識

人はどういうときに眠くなるのか?
日中いきいきと過ごし、夜ぐっすり眠るために、眠くなるしくみについてぜひ知っておきたい。


 ここでは、「人はなぜ眠くなるのだろうか?」というような難しそうな話ではなく、もう少し実生活に役立つ眠くなるしくみについて理解していただきたい。

 大きく2つのメカニズムによって人は眠くなる。1つは決まった時間が来ると眠くなるという生体リズムによって眠くなるメカニズムである。多くの人は、午前0時くらいになると眠くなるといった具合に、夜だいたい決まった時間になると眠くなるだろう。これは睡眠が体温と密接に関わっていることによる性質である。人には体温が高いときは活動に適していて、体温が低いときは休息(すなわち睡眠)に適しているという本来の性質がある。そして、この体温のリズムは午前4時ごろに最低体温を記録し、徐々に上昇し、午後7時ごろに最高体温を記録し、その後低下していき午前4時ごろに再び最低体温を記録するというサイクルを毎日繰り返す。もう1つは、睡眠が不足すると眠くなる、逆に言うと睡眠が足りているときは眠くならないというメカニズムだ。睡眠が不足していると昼間でも眠いだろうし、眠り過ぎた日は夜になってもなかなか眠くならないだろう。睡眠が相当に不足していたり、生体リズムが相当に乱れていると、時間に関係なく眠くなるということになってしまい、とてもSmartな生活とは言えない。

 どちらも至極単純なメカニズムであり、そんなこと当たり前だと思うかも知れないが、この性質を頭に入れておくことは、実生活でも意外と使えるし、なにより睡眠hackの内容をしっかり落とすことに役に立つ。例えば、「睡眠が足りていると眠くならない」という性質により、夕方以降に眠ってしまうと夜眠る時間になっても睡眠が足りているため、なかなか眠くならず眠れなくなったり、うまく寝つけたとしても夜中に目が覚めやすくなってしまう。この夕方以降の睡眠(居眠り)を防止し、夜に睡眠が不足している状態にするためにSmart napを薦めている。Smart napは夜に睡眠が不足している状態にするための方策なので、長く眠り過ぎたり遅い時間に実施してはいけないのである。

日中にいきいきと過ごし、夜ぐっすりと眠るためには、
①規則正しい生活を送ることでだいたい決まった時刻になると眠くなるリズムを身につけること
②日中はしっかりと覚醒し睡眠が不足した状態で夜を迎えること
が基本となる。具体的方策については他の睡眠hackを参照していただきたいが、睡眠hackを読む際にこの"眠くなるしくみ"を頭に入れておいていただければ幸いである。

Aug. 7, 2009
T.Kogure 睡眠改善インストラクター*

注)このコラムでのアドバイスは、基本的に健康な方を対象としています、何らかの持病をお持ちの方は、必ず医師にご相談下さい。

 *「睡眠改善インストラクター」は、日本人の睡眠の改善を目的に設立された非営利団体「日本睡眠改善協議会」が「睡眠に関する正しい環境と生活習慣のアドバイス」の実施を目的に育成するインストラクターです。
 
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